原作『陰陽師・安倍晴明 我、天命を覆す』『陰陽師・安倍晴明 その冥がりに、華の咲く』のコミカライズ
月刊プリンセスで毎月連載化となりました!!
嬉しいです!是非、結城先生の文体でも読んでほしい安倍晴明様のお話です!!
類い稀なる力を持つ陰陽師・安倍晴明だったが、謎の術者に襲われてしまう。十二神将たちの心に触れた晴明は、弱った体を奮い立たせ、反撃に出ようと意気込むが……!?
半妖の陰陽師が魔を祓う、平安あやかし絵巻、第2巻!
bookより
『陰陽師・安倍晴明 2』感想
おもしろい
読みやすい
キュン度
面白い!ですが、原作小説を読んでいるので分かっている事もあるので読みやすいかは判断しかね、、、、キュン度より晴明と十二神将のやりとりに面白さが、、、、あります。
キュン度は原作小説の方があるかもです 笑
前回は顰めっ面ばかりの晴明でしたが、今回は目隠しもあってか目以外の五感で十二神将たちを感じているのか、柔らかい印象だったような気がします
漫画2巻では、原作の1巻の内容も織り交ぜつつ話が進んでいました。
原作1巻は回想シーンとして漫画3巻に持ち越すような内容になってますね。今後は十二神将を使役する成り行きがわかっていきます!
それよりも早く内容を知りたい方は、原作『陰陽師・安倍晴明 我、天命を覆す』をお読みください!!
今回は新しく十二神将の面々が出てきました
- 六合:名前は出てないが、最初に青龍と対峙してます
- 勾陳:黒髪の美女。十二神将2番手
- 騰蛇:後ろ姿だけ。晴明を「待ってる」
- 天一:ロングの髪の美女。優しげで物腰の柔らかい女性
- 朱雀:玄武を助けた青年。天一を「天貴」と呼ぶ
漫画1巻には、出てきていない神将たち。一応出てきた順番になってます
http://treeewind.com/novel/yuki_mitsuru/mituru_matome1/
この中でも晴明を主人と認める者、認めてない者で分かれています。
更に原作の一つである『少年陰陽師』ではお互いを思いやっている良い主従関係が築けているのですが、この『陰陽師・安倍晴明』と『少年陰陽師』では60年ほどの月日が間にあるので、60年来の付き合いと1ヶ月ほどの付き合いでは天と地の差ですね。
60年の月日をここで読めるのかが、ファンとしては楽しみです
2巻では、目で見えているモノだけに囚われて、お互いをよく見ていなかったことに、晴明も十二神将・太陰が気づきます
十二神将・玄武も漫画1巻では反発して終わりましたが、いつの間にか晴明を想い、塩を巻いています(笑)
怪我をしている晴明に対して思いやりのない客人に「二度と来るなー!!」と。
反発してましたが、晴明のそばにいるうちに気持ちが変わってきたシーンだと思いました。
玄武や太陰の心情の変化をみて、神様を描くって難しいモノだなと思いました。
私たち人間にとっては見たこともない抽象的で、確実なモノではなくて、信じる気持ちを形にしたくて、その形にしたモノが「神様」で。
玄武や太陰も、はじめは「我らの主ならば、こうあるべきだ」との感じでした。でもだんだんとそんな気持ちはなくなっていって、、、、、晴明を陰陽師として見るのではなく、晴明を晴明として見るようになった変化が、『少年陰陽師』での良い主従関係に近づいた話でした
一番晴明を認めていない青龍は、なんだかんだ言って晴明を心配して、「一刻も早く自分たちが離れるべき」と思っているのが天空との言い合いでわかります
ツンデレですね。デレの表情がないツンツンですが 笑笑
反発しながらもお互いを想いやって気づいていなかった彼らが素敵だと思いました。本当に見えない感情を描く描写が上手い作家さんです。想像力を掻き立てられます
http://treeewind.com/novel/yukimituru-seimei2/
あらすじネタバレ
第3話では、晴明と玄武が言い争いをし家を出ようとしたところで、晴明は誰かの使役の蟹に襲われ、目をやられてしまいます
第4話
十二神将と晴明のお話です
晴明は十二神将の中ではまだ認めれない主人でした
その中でも気性の荒い青龍は、妖まじりの晴明を特に毛嫌いしています。でも毛嫌いしてるだけでなく、妖に染まりそうになる晴明に自分たちの神気は更に命を削ってしまうことを心配している様子も見られます
青龍だけでなく、他の神将たちも晴明の心情に物申したいようです。その中でも太陰は、晴明のそばにいることが長く、晴明を想う気持ちの変化に現れ、力にも変化が出てきました
晴明も目の怪我で見えなくなってしまい、どこの誰かにやられた自分をいつものように罵倒されるかと思いきや心配する声。その表情を見れないことに残念の想うのと同時に、「今まで自分は神将達を視ていたかと」思い直します
第5話
晴明のもとに「蟹から助けられた礼を」と、藤原敦敏が訪ねてきます
晴明は「礼はいらない」と突っぱねますが、5日後の管弦の宴に出席するようにと告げられさりました。「目が見えなくても、音楽の宴なら関係ないだろ」とのことらしいです。そして、ずっと返事をしない案件の「十二神将の披露」も含まれています
そのことに晴明も十二神将も気づいています。だから、敦敏が去った後に玄武が塩を撒いています
ですがすぐに街の雑鬼たちの知らせで、敦敏がまた蟹の妖に襲われていることを聞きます。晴明は「恩を売る」ために助けるよう玄武に言いますが、玄武は「嫌だ」と突っぱねますが、十二神将・天一にも促され助けに行きます
玄武は助けたのは良いが、蟹の属性は”水”、玄武の属性も”水”。水 対 水に相性が悪いことに気づきます。劣勢になりそうなところ十二神将・朱雀が助けに入ります。
蟹は一掃され、晴明が玄武の神気を通して蟹の術者を探り、反撃をします。手応えを感じてはいますが、何か違和感を感じています
蟹の術者は、晴明に反撃され次の手を打とうとしましたが、どこからか現れた巨大な華に食べられてしまいました
第6話
橘家
荷葉が橘の家の人たちの様子を見ます。若菜が冥がりに染まりだします。その冥がりに誘われ、屋敷の周りには妖が集まりだしています
そこに姫御前が現れました。姫御前は想い人?の「我が背」のことについて問います。荷葉は言伝を告げ、姫御前はどこかへ去っていきます
姫御前が去った後、晴明から若菜の様子を見に頼まれた(自称・晴明の親友)榎岦斎と十二神将・太陰が空から橘家を訪れます。
岦斎は、妖に囲まれた屋敷に正気を保っている荷葉に不信感を持ちます。そして荷葉は、岦斎と師匠しか知らない岦斎の予言のことを知っていました
太陰は、若菜の様子をみに行こうとしてましたが橘家の守宮の妖に足止めされます
守宮は、橘家を見守ってきた妖でした。若菜のことも見守ってきました。晴明と出会ってからの若菜のことも、、、、。
太陰を通して、晴明に怨みつらみを訴えます
晴明はそれを感じ取ったのか、返した呪詛が跳ね返されました。その跳ね返された力は、最初の呪詛とは別の力が加わって返されました
呪詛の力に苦しみ、気を失ってしまいます
晴明は、若菜と出会った頃を思い出してました。
人間と妖の血を持ち、どちらで生きれば良いのか迷っていました
若菜と出会ったのは、岦斎に無理矢理誘われた賀茂祭で。
若菜牛車を引いていた牛が妖に襲われ暴れていたのを、鎮め助けたのが出会いでした
おわりに
分かっている謎
- 晴明を新たに襲った、呪詛の力は? 最初の術者はどうなった?
- 大きな華はなんだ?
- 荷葉と「我が背」は繋がっている?姫御前も荷葉のことを知っていた?
- 「背の君(=我が背)」は誰?
- 荷葉はなぜ岦斎の予言のことを知っていた?
本当に「背の君」は誰なんでしょう、、、、
橘家に関わりのある人物なのか。それは結城光流ワールドに出てきた別小説の人物なのか、、、、。これは小説でも解き明かされていません
他にも荷葉の正体も分かっていません。
気になります!!!
次回は原作小説『陰陽師・安倍晴明 我、天命を覆す』をコミカライズしたお話が始まります!!月刊連載にもなったので早く読めるなんて嬉しい限りです
小説は細かな描写があるので読みやすくオススメです!
http://treeewind.com/novel/yukimituru-seimei2/
http://treeewind.com/novel/yukimituru-seimei1/