吉祥寺シリーズ第4弾!!!
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季節は夏! お盆です!
吉祥寺のガーデンショップに居候中の大学生・保は、あやかしに好かれやすい体質。最近も、庭師兼すご腕陰陽師の啓介とその異母弟・弓弦に、危ういところを救われたばかりだ。なんとか「そういうの」とは無縁で生きていきたい保だが、今はちょうどお盆近くで、普段起きないようなことが起きる時期。店番中に怪異現象の相談を持ちかけられたり、寺で不思議な出来事に巻き込まれたりと大変なこと続きでーー!? シリーズ第4弾!
「bookより」
『吉祥寺よろず怪事請負処 さまよいの街』感想
読みやすさ
おもしろさ
怖さ
冷やっと
お盆の時期のお話なので、身近の人、過去の人が現世に帰ってくるお話が4話。
今回はミステリーでは無かったです、日常系でした
主人公・保は妖に好かれやすい設定ですが、好かれやすいのか、「そういうもの」と波長が合いやすいのか、それに飛び込んでしまうというか、巻き込まれに行ってしまうというか、、、、
話の中では出てきてませんが、大叔父やいとこ違いの葉月も保が好かれやすいのを知っているのでしょうね。なんなら、前回の話(3巻)から保の祖父も知っている感じ?
http://treeewind.com/novel/yukimituru-niwa3/
いつから「 保 = 不思議現象が起こる 」が成り立っているのだろうと考えてしまいます。家族の当たり前の感じに苦笑いです 笑
少なくとも、6歳の時には啓介さんに相談を持ちかけているので、その頃には成り立っていたのか気になります 笑
そんな保は、美味しいお茶を入れようと奮闘したり、新しい友達が出来たり、大学生には痛い請求書を貰ったり、お盆で帰ってきた幽霊達の思い出話に巻き込まれ解決?したり、ウラの世界に飛び込んで巻き込まれたり、、、、
啓介さんの心労が想像できますね 笑
前回までで、分かっている謎です
分かっている謎
- 啓介兄・一貴の亡骸は幽世の沼にある。女が抱き抱えている
- 久世家の当主はどうなるのか??
今回、この謎の解決はありませんでした
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『吉祥寺よろず怪事請負処 さまよいの街』ネタバレ
一話 石の桜と彼岸のかけら
依頼者 丹羽保(井上のぞみ(高校生))
- 毎日夜中の2時前後に起きてしまう(疲れても目が覚めてしまう)
- 外から小さい声が聞こえるが、足音が聞こえないことに不審に思う
- 閉めたはずのカーテンが朝になると開いている。
- 窓ガラスには手のひらの後のような跡の汚れが、でも家族に見せた時には綺麗になってた
- 母と一緒に寝ても、お互いの記憶が違う
- 泊まりに行こうと予定を立てるが、急にキャンセルに、、、、
↓
家から出られない
家族にも自分が感じている怖い現象に信じてもらえない
依頼者はのぞみさんなのですが、高校生へ陰陽師の依頼料金の話をしようとする啓介を止めるために、保がのぞみさんとお友達になって「友達を助けて!!」と保が依頼。
なので請求書が、、、、、1割引でも高かった、、、、
井上家の庭には、沓脱石に使っている庵治石がありました。
この石は、井上さんの父方の祖母が亡くなってから祖父が庭に設置した石でした
庵治石は、香川県高松市五剣山で産出される石で。採掘地は祖母の出身の屋島が見える場所で、石自体に光沢の桜の花びらが映し出されていた
この石に亡霊が出ていたようです。
この年の のぞみさんは、祖母が亡くなって初めての盆だったり。井上さんは高校受験だったり、引っ越しだったりで、環境の変化についていけてなかった
その不安な状態が彼岸のモノと波長が合ってしまった。
実はその彼岸のものは祖母のご先祖様?で、子孫の のぞみさんを心配して、その心配する声がのぞみさんに届いていた、らしい、、、、。
のぞみさんは、家族が信じてくれない不安な中フラフラして『栽 -SAI- 』の店に訪れましたが、本当はお盆で還ってきていた祖母が『栽 -SAI- 』に孫を導いたのが真相でした。
お祖母さんは、『栽 -SAI- 』のお客さんだったそうです。でも啓介さんの本業のことを知っていたかは謎です。
二話 木陰の遺志とてのひらの秒針
保は吉祥寺丹羽家の恒例行事の薪能を見に月窓寺に行く予定になりました。
(またのお話で保が巻き込まれるのか、飛び込みに行くのか想像ができてしまいますね)
別日
家の電球が切れて買いに行く時、先日話題になった月窓寺の横を通りました。今までこの寺に行ったことがなく話題に上がったので少し覗いていたところに、50代くらいの男性がウロウロして何かを探していました
テーブルの最初と最後を
で囲こう。
男性① | 男性② |
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男性が急に入れ替わるので参考に。
お互いに約束の年にお盆に還ってきた人たち。もしかしたら男性①は、借りていた懐中時計を探すために毎年還ってきていたかもしれません
保が見つけてくれて男性①は成仏できたのでしょうか
男性②に保を通して懐中時計を返したことで2人は仲直りできたのでしょうか
少し冷やっとしましたか、2人が仲直りしていることを願うばかりです
三話 彷徨う人と偽りの月
依頼者 新沼千波さん(『栽 -SAI- 』への依頼)
- 春に変えたばかりの芝生の真ん中あたりが枯れてしまった
『栽 -SAI- 』への依頼で啓介さんと葉月は、新沼家へ
啓介さんは枯れた芝生辺りに何か陰の気を感じました
枯れた芝生の辺りは、昔ひとり息子が叱られた時に座っていた場所でした。その息子は、結婚のことで父親と口論になり家を出てってしまったそうです
保は、啓介さんたちについて行かなかったですがやはり巻き込まれます 笑
昼にパンを買いに行った先の公園で人が倒れているのを見つけてしまいます。新沼のひとり息子の智明でした。彼は1週間ほど(啓介さん曰くの)ウラ側に居て食わずの生活をしていました。
智明さんは、結婚しようとした彼女を両親と合わせる前に写真を見せた途端、父親が猛反対。口論になり、家を出て行ってしまいました。
智明さんは彼女の家に転がり込んでいましたが、彼女は「智明さんとご両親が仲違いをするなら自分は身を引く」と知らぬ間にいなくなってしまいました
彼女が見つからないまま実家の吉祥寺に戻ってきましたが、電車を降りた時には自分の知っている吉祥寺ではありませんでした。駅の構造も街の風景も知ってるけど知らない場所でした。
なんとは実家には辿り着きましたが、彼女が居なくなった原因を思い出し怒り恨みが徐々に出てきました。その中でとんでもないことを考えてしまい冷静になり吉祥寺をさまよいパン屋近くの公園に辿り着きました。
保は初めて会った智明さんの結婚話と家族の話を聞いて、ウラ側から出るための手伝いをします
駅まで辿り着き、駅の喫煙所に居なくなった彼女が居ました。彼女は智明さんに気づかず知らない男と一緒にいました。彼女の風貌も智明さんの知っているモノと違っていました
話の中で彼女は智明さんを騙していました
そのことを信じられない智明さんは、タバコの煙に似た化け物がその背後にいました。
危ないところだった保は、ウラ側保を迎えにきた啓介さんに助けられます。智明さんも啓介さんの力で化け物を祓ってもらい、オモテ側(現実)の実家へ帰ることができました。
四話 頼みの夢と懐かしの味
保と啓介さんは、ウラ側から智明さんを送り、保の希望でお盆時期に還って来ているであろう、文月おばあちゃんに会いに行きます。
保は懐かしの文月おばあちゃんが入れるお茶を再現しようと奮闘していましたが、なかなか実現しませんでした。
お茶を入れるこつを聞きにウラ側の『栽 -SAI- 』まで行って教えてもらいました
成果は上々。文月おばあちゃんのお茶を再現することができました
おわりに
最初に日常系と書きましたが、「こんなことが日常に起こってたまるか!」と思ってしまいました。
やはり保が好かれやすいのか、波長が合いやすいのか、、、、
少しは自重しろ!!という声が止みませんね 笑
今回は久世家の謎の解決はありませんでしたので忘れないように、、、、
分かっている謎
- 啓介兄・一貴の亡骸は幽世の沼にある。女が抱き抱えている
- 久世家の当主はどうなるのか??
- 啓介に電話がかかってくる(知っている人、忘れていたかった人、声も聞きたくなかった人)
新しい人物でしょうか、久世家に関わる人物なのか、まだ謎です。
今回はグルメ話は少なかったですね。次回を楽しみにしましょ!!
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