窮奇編 第1巻
少年陰陽師 第1巻
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「ぬかるなよ、晴明の孫」「孫、言うなっ!」
時は平安。13歳の昌浩は、稀代の陰陽師・安倍晴明の末の孫。素質はすばらしいはずだが、まだまだ半人前の見習い陰陽師。相棒の物の怪とともに、祖父の晴明にからかわれながら修行に励む日々である。とこらがそんな中、内裏が炎上する事件が起きた。昌浩は独自に調べを始めるが、その背後に外つ国からやってきた妖異がかかわっていることが判明しーーー!?新説・陰陽師物語登場!「 BOOKより」
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13歳の見習い陰陽師は、安倍晴明の末の孫!!
時は平安。13歳の昌浩は、稀代の陰陽師・安倍晴明の末の孫。半人前の陰陽師・昌浩は、相棒の物の怪と修行に励んでいた。そんななか、内裏が炎上するという騒ぎが起きる。早速、事件解明に乗り出す昌浩だったが!?bookより
『異邦の影を探しだせ』の感想
おもしろさ
読みやすさ
登場人物がそこそこ多くなっていきます
私を読書の沼へ垂らしこめたシリーズの1冊目です
15年ほど読み続けているシリーズで
表紙が変わるたびに買ってしまい同じ話を3冊持っているほど好きな本です!!
今年の2020年の夏に
このシリーズ関連のマンガが発売されましたので、大本の話を知って欲しいなと思いまして(^^)
主人公は、あの有名な安倍晴明の!末孫です(孫は架空の人物です)
安倍晴明が主役ではないので、安倍晴明に固定の想像が出来上がっている方でも、難なく読めると思います!!
あくまで主人公は孫です!!
周りからは「あの晴明の孫」と呼ばれるが、末孫の昌浩はそれが嫌なんだけど心の中では祖父の晴明を尊敬していたりと、なかなか素直に慣れない反抗期から物語は始まります(笑)
主人公の昌浩と物の怪のもっくん会話でコミカルになり
テンポ良くで進んでいきます
晴明が孫の昌浩をおちょくられているところも、読みどころです(^^)
「安倍晴明」の話といえば、夢枕獏先生の「陰陽師」です
その中の安倍晴明像を崩さず描かれているのが、孫が主人公の「少年陰陽師」です
おちょくっている祖父の晴明は、結城光流先生の安倍晴明ですが
最後に出てきた青年の晴明は、夢枕獏先生の安倍晴明像を崩さない晴明でした
反抗しながらも晴明を見返すために、孫の昌浩は日々頑張っています
そんな頑張っている昌浩の活躍を晴明がかっさらいます(笑)
あらすじネタバレ
晴明の孫
13歳 5月半ば
安倍昌浩。大陰陽師の安倍晴明を祖父にもつ、末の孫がこの話の主人公です
その祖父に頼まれ、人知れず都を騒がせている大髑髏を退治します
いつもは相棒のもっくんの力を借りているのですが、今回はその力を借りず大威張りで報告するつもりでした。
でも空き家で大髑髏退治をしていたため空き家を倒壊させてしまい、「倒壊はいかん」と式文でおちょくられ「たぬきジジイーーーー!!」案の定夜明けとともに叫びが響き渡ります
出会い
昌浩は父の吉昌と一緒に、時の権力者の藤原道長の屋敷に行きます
藤原道長は都の最高権力者の左大臣を勤めています。
晴明に全幅の信頼を置いていて、今回末の孫が元服をすると聞いて「是非、顔を見たい」と言ってくれたみたいです
謁見の際には、もちろん相棒のもっくんも傍にいましたが、道長はその姿は見えません。
色々おふざけするもっくんを止めようとする昌浩。その様子をみた道長は「今後も期待している」と声をかけてくれます
なんとは悪い印象は与えずに済み、父・吉昌と道長は仕事の話をするため昌浩は席を外し、道長の庭を見せてもらう事に
もっくんは、庭の奥で異様な気配を感じましたがその気配はすぐに無くなってしまいます
昌浩は一瞬のことだったので何も感じませんでした
昌浩ともっくんが話しているところに、女の子の声をかけてしました。
道長の長女の藤原彰子でした
「その生き物は何?」と、ただ人には見えないはずのもっくんの事を聞きます
彰子は見鬼の才(妖を見る力)の持ち主でした。
その事にビックリする昌浩ですが、なんの力を持っていない彰子を守っているのは晴明の結界でした
少し自己紹介をして、昌浩は吉昌の元に帰ります
成人
13歳 5月末
昌浩は、元服の儀をして、成人を迎えます
後見人には藤原行成が務めてくれています
成人を迎えた昌浩は、陰陽寮へ出仕が始まりました
つまり仕事に行き始めます
やることは雑用、雑用、雑用(笑)
でもその隙間時間に家の書庫にはない文献を漁っていました
火事
6月半ば
やっぱり文献を漁っていました
その最中、清涼殿から後宮にかけて火事が起こります
火事に人が集まります
でも昌浩だけが別のところへ道長の邸・東三条殿へ向かいます
昌浩は東三条殿の彰子の元に出た妖を退治します
無断で偉い人のお屋敷に入ってしまいましたが、彰子を守ったことで罰は無く済みました
その夜、火事の原因を占いましたが昌浩には意味が分かりませんでした
昌浩は何かを知ってそうな百鬼夜行に会いに行きます
百鬼夜行に話を聞いている最中、牛もどきに襲われますが、もっくんが十二神将・騰蛇で牛もどきを退治します
大妖怪 窮奇
夜、夢をみます
東三条殿で犬もどきが彰子を襲う 夢です
昌浩は陰陽寮の書庫で、襲ってきた妖について調べます
書庫で見つけた『山海経』の書物で襲ってきた牛もどきと犬もどきの正体がわかりました
牛もどき→傲咽
犬もどき→蛮蛮
また別の夜
百鬼夜行に会いに行きます
そこで火事の原因がやっと分かりました
原因は、都の妖の自爆の火。仲間にSOSと逃げろと教える信号でした
話を聞いている最中に、犬もどきの蛮蛮に襲われますが騰蛇が退けました
蛮蛮は住処に逃げてそこで親玉の窮奇が登場します
窮奇の力は絶大で、昌浩と騰蛇は瀕死の状態に
そこに謎の青年と式神3人に助けられます
家に戻り
その青年の正体は、祖父・晴明だったと知ります
青年は若返った全盛期の魂魄を飛ばした晴明の姿で、ピンチの昌浩を助けに来たのでした
式神の正体は、十二神将の朱雀・太陰・六合
元の齢80間近に戻った、晴明はやっぱり昌浩をおちょくって、さり気なく反抗心を煽り、やる気をかき立てます
部屋に戻った昌浩は案の定、手の平で踊らされて
「たぬきジジイーーーーーーーー!!」と叫んでいました
おわりに
「たぬきジジイ」笑
晴明は人間と狐の合いの子と言われている中の「たぬきジジイ」笑
夢枕獏先生の晴明は好青年らしいですが、描かれていない年配の晴明は好々爺に。
今後もおちょくる晴明に注目です!
もちろん頑張る孫も注目です!
夢枕獏先生の「陰陽師」も長い(まだほぼ未読、、、、)ですが
結城光流先生の「少年陰陽師」も長いです。50巻ほど、、、、
でも読み応えはありますのでオススメです!
初版は角川ビーンズ文庫さん
でも今は書店にはなかなか置いていないかもです、、、
ですが最近、角川文庫さんでも出版されていますのでそちらの書棚を探してみてください!
ビックリするほど薄いので、読書家の方は1日で読み終わってしまうかも
それくらいテンポもいいです
ちなみにアニメにもなってました
細部まで映像化されているのでこちらを見るのもオススメです
UNEXTで見れます!
2020年の夏に
青年の晴明(「陰陽師・安倍晴明」)の小説がマンガ単行本が発売されてます!面白いです!!
まだ完結もしていないし、そろそろ最終局面なのですが
ぞろぞろと過去に出てきた人物たちが出てきたりで、、、、
伏線があったに違いないと思い、読み返しております、、、
いつか読んでいて役に立つかも?
(今の時点では分かりません!すみません!土下座!!)
- 異邦の妖怪のせいで、国全体の均衡が崩れてきている?
徐々に更新していきますので、興味を持ってくれたら嬉しいです