『異世界の沙汰は社畜次第』(著・八月 八)感想、登場人物
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ある日、聖女召喚に巻き込まれて異世界に転移してしまった近藤誠一郎、二十九歳。経理課課長補佐として昼夜問わず働き続けて社畜根性の染みついた誠一郎は、異世界でも「仕事」を要求。しかし、与えられたのは「とんでもない予算申請書」に判を押すだけの簡単なお仕事。『横流し課』と呼ばれる王宮経理課のヌルい仕事に清一郎が大激怒!経理課の立て直しに乗り出した!そんな日々で誠一郎が手に入れたのは『疲れが吹っ飛ぶ栄養剤』。胃が痛まない!片頭痛がしない!首肩腰が痺れない!もっともっと働ける‼︎異世界すごいと感激した誠一郎だったが、異世界の栄養剤はとんだ副作用をもたらし命の危機に!魔力ゼロの清一郎が助かるためには「魔力のある人」に『挿入してもらう』必要があり……。「助かるなら」とあっさり状況を受け入れた誠一郎は、眉目秀麗で寡黙な美丈夫・第三騎士団長アレシュ(♂)に身をゆだねるのだがーー。意思疎通皆無、棒腹絶倒社畜BL。
ノベル
もくじ
アニメ化!
2026年1月アニメ化!
マンガ感想
BL。と言うよりは (コミカライズの方は)BL要素は薄く「おまけ」で異世界に巻き込まれ召喚されたアラサー社畜・誠一郎が、いつものように異世界でも仕事をしようとしたら、穴だらけの王宮経理に物申す?かつ、国の運営?を改善していくストーリー。
その中で、社畜の必須アイテムの栄養剤の効き目に感動し、現代の時のように毎日服用していたら、中毒になってしまい命の危機に!たまたま助けてくれた騎士団長が、あれよあれよといつの間にか誠一郎に懸想。
放っておけない年下騎士団長 × アラサー社畜の異世界人
アラサー社畜・誠一郎は、能力の高さから?次々と偉い方達を味方にしていく八方美人?
ストーリーの入りは某聖女を彷彿させるが、まさか男性メインで国を救う?お話があったとは。とても面白く、コミカライズはあっという間に読んでしまいました
- 日本人特有の社畜が主人公(新しいタイプ)
- 黒髪寡黙イケメンが、ヒロイン(誠一郎)を放っておけない
- 誠一郎の仕事を正当に評価をする宰相
- ラブ要素が全面でない
これだけでも読み進められ、どのように誠一郎が国を動かしていくのかがワクワクしました
ロマーニ王国
- 「魔の森」と言われる瘴気に覆われた森があり、百年に一度くらいの周期で瘴気が噴き出し、疫病が流行る。その瘴気を浄化するのが「聖女」と呼ばれる特殊な力を持った少女。聖女の居場所は神の啓示で告げられる。それは国内外問わず。異世界であることもある。
- 聖女伝説;始まりは700年前。慢性的に起こっていた瘴気被害の場にある日、「神の御使い」と名乗る女性が現れ、見事 瘴気を浄化してのけた。その後彼女は民衆から「聖女」と崇め奉られ、当時の王の第一王妃に選ばれる。聖女が亡くなって数十年後、再び瘴気被害が起こるが、聖女の血を引く王家の者が神託を受け、聖女の居場所を示す。神託はそれ以降 百年周期で繰り返され、現在で七代目。
- 1日の時間;火水風木土光の6つの時間に分けられる。1時間120分式を二巡している
- 第一騎士団;王宮や町の警備をする
- 第二騎士団;王族や要人を守る
- 第三騎士団;町の外の魔獣などを狩る。魔法と剣を両方使うエリート
- 王宮経理課:国庫の管理。各部署からの予算申請にお金を割り振り、それを管理する。のだが、実際は予算申請をただ分類して通過するだけの「横流し屋」と呼ばれてる
- 「魔素」:空気中にあるエネルギーの一種。ロマーニの国では当たり前にあるもの。薬草にも多く含まれてるから、中毒症状も起こしやすい。食べ物にも含まれてる。
- 「結界」;魔力や魔素から体を守る防護服のような効果がある。
- 教会;神体が保管されている。数種の結界魔法が施されていて魔素も濃い
- 教皇がいるとされている総本山の大聖堂は別の場所にある
- 国民の約九割がアブラーン神を崇める一神教
- 信徒は15名ほど。身寄りのない子供達を預かり、支援する救済院の人も併せても20人満たない
近藤誠一郎(通称:コンドゥ)
- 異世界の聖女召喚に巻き込まれた(アラサー)社畜(29→30歳)
- (現代では)課長補佐
- 一人っ子
- (異世界では)経理課副管理官
- 得意:計算、経理に携わること
- 暴漢に襲われた後→正式に保護対象者になる
- 今回の異世界召喚を「拉致」と認識している
- 栄養剤の飲み過ぎで中毒を起こし、第三騎士団長のアレシュに助けられる
- 「魔力」に耐性がない。魔力を受けると魔力酔いを起こす
- 「魔素」も耐性がない。
- 魔力、魔素に耐性がないため、息をしているだけでそのうち死ぬ。異世界で最も瘴気の被害を受けやすい人間
- 「魔力循環」という魔力を体に張り巡らせる機関が無い
- 仕事をする理由:自分の存在意義を確立するため
- (宰相曰く)合理的で狡猾
- 恋愛:年下は対象外
- 瘴気の核そのものの封印を提案する
アレシュ=インドラーク
- 22歳
- 侯爵家
- 兄2人、姉1人の末っ子
- 第三騎士団長
- 馬;ダイアナ
- 顔良し、腕っぷし強し、出世頭、異例の若さで騎士団長の座に就いた、稀代の天才
- 氷の貴公子
- 見た目は猫というか、猫科の大型獣みたいなのに、中身は犬っぽい
- 中毒を起こした誠一郎を助ける
- 仕事ばかりする誠一郎を放っておけず、自ら食事管理をする
- 「結界」で誠一郎を守っている
- 誠一郎に内緒でクッションを贈る(自分用も買ってある)
カミル=カルヴァダ
- 宰相(日本の総理大臣的なもの)
- 温和な笑みを浮かべながらもズバズバと言葉で人を切り捨てていく残酷さ。全てを見透かし、自分の思い通りに事を運べるだけの聡明さを兼ね備えた、敵に回すとヤバい人間
- 伝承に則ったことを好まない。聖女召喚にも否定的だった
- 誠一郎の働き振りを認めて、直接役職を与える
白石優愛
- 16歳
- 父、母、兄がいる
- 召喚された聖女
- カミルの事を「優しくて、カッコイイ」と思っている
- 「社畜」の言葉を、アレシュ、カミル、ロウダに教える
- 「魔力」の教育にアレシュを指名
- 浄化遠征で誠一郎に諭され、異世界の危険性と自分の立場の危うさを自覚し始める
遠征後は王宮で暮らしながら日中は教会に通っている
イスト
- 宮廷魔導課 副管理官
- 実務中心
- 商家の生まれ
- 基本は素直で欲望に忠実な性質(趣味が仕事になった人はこのタイプが多い)
- 魔法に関しての知的探究心が非常に強く、適応属性も多く優秀
- 誠一郎から「騎士団長の魔力の気配」を感じ取っていた
シグマ
- 12歳
- 母、妹がいる
- 木工職人だった父親の伝手で修行しながら家計を助けている
- 算盤もどきを考え、誠一郎に算盤作りを依頼される
- 誠一郎も目を掛けている
ノルベルト=バラネーク
- 18歳
- 王宮経理課
- 第一印象「チャラ男」
- 一応爵位持ち。子爵家→伯爵。王からの信頼は厚い家
- 一応王族の末端。王家の血は引いてるが、母の身分が低いため養子に出された
- やる気にムラがあるが、意外と優秀
シーグヴォルド
- ロマーニ王国王都支部の司祭
セリオ
- 査察に来た誠一郎の案内役
ユーリウス
- 第一王子
- 浄化遠征の指揮官。王子として瘴気被害をなんとかしたい気持ちは大きい
- 優愛の為に使ったお金を国費として申請している
- 聖女に肩入れしすぎて、経理の言葉に耳を貸さない
- 誠一郎が気に入らない?
ヴァルトム
- 誠一郎とアレシュの屋敷の執事
- アレシュの実家にアレシュが幼少の頃から仕えている
- アレシュは頭が上がらない
ミラン
- 誠一郎とアレシュの屋敷のメイド
- 仕事;誠一郎の世話。庭の手入れ
- 子育てがひと段落して復帰した
- 息子と娘がいる
パヴェル
- 誠一郎とアレシュの屋敷のコック
オルジフ=ロウダ
- 第三騎士団 副団長、団長補佐
- アレシュの従兄弟
- 経理課を「横流し課」と呼ぶ
- 騎士団の雑務をこなす
- アレシュの恋の相手が気になる
シーロ=クエルバス
- 医務局長
ヘルムート=ソマリア
- 王宮経理課長官
- 既婚者
- 誠一郎の事は「自ら進んで経理課に来た変わり者」と思っている。働きぶりの優秀さや他部署との軋轢の原因でもあるが、その矢面にも進んで出てくれるので助かってはいる。
ラディム=マコフスカー
- 第二騎士団長
ゾルターン長官
- 宮廷魔導課 政治的長官
- 自尊心が強く、上に媚を売る性質だが、至極常識人、苦労人
- 召喚の儀にもいた
- 第三騎士団をライバル視している
おわりに
また、まとめております
誰かの助けになれば幸いです

