特別な妃 烏妃をめぐる
圧倒的中華幻想譚
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後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をすることのない、「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物さがしまで、何でも引き受けてくれるというーー。時の皇帝・高峻は、ある依頼のため烏妃の許を訪れる。この巡り合わせが、歴史を覆す禁忌になると知らずに。
「bookより」
『後宮の烏』最新情報
′21.12.14 アニメ化発表!
より本が面白く、想像しやすく読める予感!
『後宮の烏』感想
おもしろい
読みやすさ
ミステリー
妃の名前とか、建物の名前とか、
なかなか使わない漢字ばかりで混乱が多かったです、、、、
読む方は、メモしながら読むのがオススメです!!
- 寿雪:特別な後宮の妃・烏妃
- 高峻:皇帝
烏妃である寿雪が幽鬼を相手に不思議な術を使って解決しつつ、
国の秘密を紐解いていくお話。
恋愛要素は薄め、ミステリーに近いかも。幽鬼が絡んでくるのでミステリーに分類されるのか?とも思いましたが、謎を解決していくので敢えてミステリーにしました
初めはよくある、烏妃と高峻で恋愛的展開の小説かな?
と思いましたが全然そんなことなく、ミステリーを着々と解決していくお話でした!
第一章の『翡翠の耳飾り』では、寿雪の幼い頃のお話と高峻の復讐に対する思いが彼らの原点だから、長く濃い章でした
烏妃と高峻は、読んでいる限りでは恋人、夫婦というより「友人になる手前?」の方がしっくりくる2人でした
はたして「友人」にもなれるのか?!と言われるぐらいの、寿雪の拒否っぷりですが、、、(笑)
今後の2人のやりとりや、展開はとても楽しみです
登場人物一覧
読みがややこしいかと思ったので、本を片手に確認してくれれば幸いです
翡翠の耳飾り
片方の ”翡翠の耳飾り” の持ち主を探すお話。
- 柳寿雪:後宮の夜迦のしない妃・烏妃。夜明宮に住んでいる。秘密を抱えている
- 夏高峻:帝。皇太后に母と友を殺され、法に則り復讐をしようとしている
- 衛青 :高峻の側近
- 麗娘 :先代烏妃。空っぽだった寿雪を満たしてくれた人物
- 九九 :飛燕宮の侍女、のちに寿雪の侍女に
- 鶴妃 :高峻の母。毒により死んだ
- 班鶯女:先帝時代に首を吊ってなくなった妃
- 炎帝 :先々帝。前王朝からの禅譲によって帝位についた
- 蘇紅翹:班鶯女の元侍女。舌を切られ洗穢寮に、のちに寿雪の夜明宮に仕える
- 郭皓 :班鶯女の許婚
花笛
高峻の幼なじみ・花娘の依頼を請け負うお話
- 雲花娘:鴛鴦宮の妃。高峻の幼なじみ
- 欧玄有:花娘の恋人。3年前に暴動に巻き込まれ死亡
- 月下翁:かつて流行っていた月真教の教祖。巫術士
- 丁藍 :高峻の腹心で親友。皇太后に殺された
- 欒冰月:前王朝帝の末子の息子=孫。皇族随一の美しさをもつ高名な巫術士。すでに亡くなっている
雲雀公主
雲雀公主の可愛がっていた雲雀の魂を救うお話
- 雲雀公主:宮女であった母と先帝の子。後ろ盾がなく、13歳で亡くなった。雲雀を可愛がっていた
- 薛魚泳:烏漣娘娘を祀る星烏廟に仕える神祇官、冬官
- 羊十娘:鶴妃の侍女。雲雀公主と親しかった
玻璃に祈る
冰月の頼みを解決する話、烏妃の秘密が明らかに
- 羽衣:宝物庫の管理をする役所
- 明珠公主:前王朝・最後の帝の2番目の公主。柳の木の下で自殺。以来、柳の花が咲く頃のみ幽鬼として現れる
だいたいおそらくキーパーソンの登場人物たちです。
おわりに
登場人物が多くてのと、読みが難しくて何度も前のページに戻りました(笑)
でも読み応えのある本でした
なかなか複雑な2人の関係のお話
わたしは、寿雪の高峻を拒否する場面がお気に入りです(笑)
この2人がどこへ向かっていくのかは気になるところです
いつのときも中華ファンタジーは人気ですね
華やかな内容だったり
大抵は妃になるためのお話が多かったですが、この小説はすでに妃
はたしてこれ以上の関係はあるのだろうか????(笑)