天狐編 第1章
少年陰陽師 第9巻
(2024/11/21 15:01:07時点 楽天市場調べ-詳細)
ーー命の代わりに、命の次に必要なものを、あの子は失った…
時は平安。相棒の物の怪が帰ってきてから、半月。
晴明の末孫・昌浩はいまだ出雲で傷の療養中だった。先の戦いの後遺症で霊力をそがれたうえ、陰陽師に不可欠な『眼』まで失われてしまった昌浩は、物の怪の言動に悩み傷つく日々を送っていた。その頃、郷では心が壊れたり行方不明になる人々が続出していて……。少年陰陽師、待望の神将突入!bookより
(2024/11/21 15:01:07時点 楽天市場調べ-詳細)
時は平安。稀代の大陰陽師・安倍晴明の末の孫で、半人前陰陽師の昌浩。出雲で人を滅ぼす黄泉の軍勢を食い止めた昌浩は、その時の後遺症で霊力を削がれたうえ、陰陽師に必要不可欠な『眼』までも失ってしまう。しかも、大切な相棒である紅蓮も昌浩の記憶を失い、彼に辛く当たるように。そんな中、郷では心が壊れたり行方不明になる人々が続出してー!?大人気の見習い陰陽師物語、待望の「天狐の章」開幕。
bookより
『真紅の空を翔けあがれ』感想
おもしろさ
涙涙
感動
泣けます
中盤までは昌浩の心は辛い辛い状態でしたが
奇しくも退治目的の傲狼の力で、昌浩と紅蓮と少年陰陽師読者は救われたのです!!
天狐編は、全体を通して「名前を呼んで」「名前というのは、一番短い呪」からも『名前』というのがテーマだったのではないかと感じました
- 紅蓮が忘れてしまった昌浩の「名前」
- 紅蓮の「名」を呼びたい昌浩
- 騰蛇が穏やかに、恐怖が和らいだきっかけは幼い昌浩が笑って「名前」を呼んだこと
- 勾陣が思う、晴明のくれた「名前」
真綿の呪縛。音もなく、痛みもなく。
ゆるやかに束縛する、形なき足枷にも似て。
ただ、それがあまりにも心地いいから、酔っていたくなる。もの
読みどころ
昌浩と勾陣の会話
騰蛇の記憶が甦るところ
昌浩と紅蓮の再会
だと、個人的に思ってます!!!
いつか読んでいて役に立つかも?
キーワードになるかも?
(今の時点では分かりません!すみません!土下座!!)
のつけた項目は話の中で答えの出だものです!
3巻までに気になったところです
- 今まで見たことのない類の、でも元からこの国にいる妖(大土蜘蛛)の出現。異邦の妖を狩っている巨大百足が西の方から現れる
- 恐るべき『 闇 』が胎動。
「闇が覚醒する前に異邦の妖(=窮奇)を殲滅しなくてはならない」と教えてくれた?
⬇︎
異邦の妖のせいで、
大蜘蛛、大百足は、道返の守護妖
「胎動の激しさ」=「黄泉の扉が開こうとしている」こと
4巻で気になったところです
- 風音の目的
- 道反の巫女 晴明は風音に似た面差しの人を知っている ➡︎
- 国の大事が起こるとき、塚が鳴動すると言われてる 『将軍塚が鳴動した』:
- 大百足の言葉
『胎動が強まった』
『時は少ない。阻まねばならぬ』
『日の沈む地。闇より深い根の国。目覚めさせてはならぬのだーーー』
⬇︎
「黄泉の扉が開こうとしている」こと
「黄泉の扉を開こうと画策している者」= 智鋪の宮司
5巻で気になったところです
- 智鋪の宮司が岦斎の亡骸を憑代にしていた 風音の話していた鴉の声の主は、晴明の死んだ友・榎岦斎のものだった ➡︎
宗主の目的 ➡︎ 黄泉の軍勢を完全に召喚する こと
風音の目的 ➡︎ 黄泉に落とされた母をこの世に呼び戻すこと
風音の目的は、宗主と呼ばれる者の目的?
彼女=道反の巫女
風音に似た面差しの彼女は、行方知れず
6巻で気になったところ
- 父じゃなかった
岦斎が死んだのは50年前。風音の見た目の年齢は20代
風音の父は、榎岦斎? ➡︎ - 憑代を移してで生き延びている?! 宗主は50余年前に死んだはず、、、、➡︎
- 道反の巫女の耳飾り 風音の持っている勾玉は、
- 智鋪の宮司は、智鋪地神という独自の神を祀る一派。道反の封印を砕こうと画策している者
7巻で気になったところ
- 「智鋪」=「道敷」?
- 道敷を崇める者が智鋪の宮司?
- 黄泉の扉を開くことは神代からの悲願?
- 巫女は「道敷」について知っている?
- 宗主は本当に死んだのか????
- 六合に紅い勾玉を託した意味は?
『真紅の空に翔けあがれ』あらすじネタバレ
祠 と 智鋪社
山代郷では、”近づいてはいけない” と言われている祠がありました
祠には、悪しきものが祀られているから。近づくと原因不明の病に罹ってしまう
でも祠の中から、「開けろ」と声が聞こえはじめたのが今回の事件の始まりです
何者かに促され、少女が正気を失い、扉を開けてしまい
祠の観音開きの扉が開いていて、黒い影が飛び出てしまいます
開けてしまった少女は、気を失ってしまいます
少女を見つけた郷の住民は、内側から壊されたような祠を見て
今まで近づくだけで恐怖を感じていた祠はもう、恐怖を感じませんでした
祠が建ったのは、祖父のさらに祖父が子供だった時代。
西の方から風に乗って現れた化け物が、暴れ回り、全滅してしまうだろうって思ってた時、パタリと被害が止まり、祠ができていた
少女の他に、祠のそばで倒れていた郷の女性は、目を覚ましたら記憶が逆行していた。記憶は女性の両親が生きていた頃のの少女の頃に戻っていました
女性の夫は、筑陽郷で噂されている病を治し死者を甦らせる奇跡の力にすがれば、妻は助かる!、と希望を持って単身で筑陽郷に向かった
でも筑陽郷ではこのひと月あまり、奇跡の力を持つ宗主が姿が見えないと報せをうけます。それが如月の半ば
如月下旬には、郷で心が壊れたり、行方知れずになったりする人が15名を超えてしまいます。郷の荘園を管理する立場のある荘官の野代重頼に事の事態を通報し、解決のための助けを求めます
そして弥生上旬、智鋪社が倒壊し宗主は失踪の報せを受け、女性の夫は絶望します
昌浩たちは、道長から解決のために荘園へ派遣されました
全国に点在する左大臣家の荘園。そのうちの山陰地方、出雲国。半島から内陸に広がる左大臣家所有する一角。入海から内陸にかけての里で、不穏が生じている。
その地域一帯に、「智鋪社」という、独自の神を信仰する一派が、十五年ほど前に発生し、徐々に広がっているという。人々はその社の頂点に立つ老人を崇め奉っている。信者たちがから「宗主」と呼ばれているその老人は、死に瀕した病人を全快させ、さらには溺れて死んだ子どもを蘇らせるなど奇跡を起こした。雨の少ない年の夏には雷を呼んだともいう。
筑陽郷。その一部に余戸里で、その里からはずれた山間部に、智鋪社があった
宗主は十数年前に現れました。そして郷人の狂信的な信仰を集めていました
でも、今は宗主が失踪してしまう。社に仕えていたはずの人たちも倒れてしまいます
昌浩と成親は、得体の知れない新興宗教の解決と郷の事件の全貌を明らかにし解決するために派遣されました
得体の知れない新興宗教は、先に出雲に来ていた昌浩たちにより解決。
郷の事件はこれから、成親と共に解決に向かいます
成親は郷の長老に祠のことを聞きます。
その祠は、長老が物心ついた時から長老のじい様に『あの祠には化け物とその手下がふうじられてるから、絶対に近づいてはいかん』と教えられてきたものでした
昌浩の失くしたもの
晴明は、夢の中で先に逝って川のそばにいる若菜と会い、
昌浩が冥府に来ること。その理由。それを若菜は現世に還したいこと。を冥府の官吏にお願いしたことを話します。
冥府の官吏は、代償を置いていく代わりに命を還すこと
置いていくものは、昌浩の『命の次に必要としている』もの
それは若菜が預かっていること
それを若菜が返してしまうと、若菜と晴明が八大地獄のいずれかに堕ちてしまうこと
それを条件に、昌浩の命を救いました
そして昌浩が失くしたものを、現実では六合が気づきました
『「視」えないこと 』
神将たちや妖の気配を感じたり、声が聞こえたりしますが、、、、ただ「視」えなくなってしまいました。
でもそんな状態でも、物の怪の白い姿は変わらず視えました
そして「視」えなくなってからは、妖への気配は鋭敏に研ぎ澄まされるようになりました
でも「視」覚からの情報がないために、妖への対応が遅れてしまいます、、、、、
騰蛇と紅蓮
昌浩は、眠れない夜に勾陳に太陰が騰蛇に怯えている理由を聞きます。
勾陣は、太陰は騰蛇が怖いと感じていること、勾陳は騰蛇を「怖くないから」と答えます。
騰蛇の神気は「恐れをなしてしまう」。それを他の神将たちも感じています。
それを感じない晴明と昌浩が変わり者だということを勾陳の話から聞きます
昌浩は勾陣から聞く「騰蛇」を知らないと思います。そしてそんなふうに感じたこともなかった
じゃあ、今まで昌浩のそばで見てきた「紅蓮」はなんだったのか。本当にいたのか疑問に思います
勾陣に、「騰蛇」と昌浩の知ってる「紅蓮」はどうしてあんなに違うのか、を聞いてみました。
勾陳の知る中で、騰蛇を変えたのは13年前に生まれた嬰児。昌浩だということを伝えられ、その言葉に衝撃を受けた昌浩は「同じだけの歳月をかければ、紅蓮はまた昌浩を見てくれるか」と涙をこらえます
騰蛇は自分の記憶を疑い始めます
太陰の連れてきた、成親を見て、自分の知っている成親との印象の違いに驚きます。騰蛇の中の成親は元服したばかりの、まだ子供の面影が残る晴明の孫だった。でも目の前の成親は二十代後半の青年でした
そして、騰蛇の知らないうちに誕生して育っている、新たな晴明の孫・昌浩
でも騰蛇は、昌浩の「名前」を覚えられません。何度も耳をすり抜けて、また忘れてしまう。顔も覚えられない
何かの禁厭がかかっているかのように飛散してしまいます
傲狼
祠に封印されていた妖
全身を黒い剛毛に覆われた獣の体躯で、人面の黒い獣
山代郷の住人は、傲狼の力によって、記憶を操作されていました。
そして行方知れずの囚われた人達は、傲狼の従えている獣の餌に、、、、
傲狼は記憶を逆行させ、人を翻弄し、諍いと争いを起こして楽しむ異邦の妖異
傲狼の正体は、昌浩が祠にあった白い石の派動の記憶から視たものでした
傲狼は、騰蛇の炎と晶霞という謎の人物により微塵化し、倒されました
晶霞は、何百年も前に傲狼を祠に封じた張本人でした。当時、自分が面倒がって殺さなかったために起きてしまった今回の事件。
本来であれば、傲狼によって記憶の逆行された人は元に戻りませんが、晶霞は原因の一旦の責任を感じ、晶霞の力で元に戻してくれました。そしてどこかへ去っていきます
昌浩の異変
昌浩たちは、郷である兄弟に出会います。その兄弟の母親は、意識はあるけど少女の頃に気持ちが逆行して、子供達のことを覚えていませんでした
昌浩は兄弟から、祠の化け物のことを聞きました。その祠は白い神様が化け物を封じたことを聞きます
そして兄弟は昌浩に、不安を吐露します
化け物をやっつければ、元に戻ってくれるよね?
やっつけたら、おもいだしてくれるよね?
2人の願いに、昌浩の紅蓮への「忘れないで欲しい」心の叫びが重なります。
祠には、真っ二つに割れた白い石があり、その下には小さな深い穴が空いてました
昌浩は白い石に手を触れたとき、白い石から微弱な力の脈動を感じます
閉じた瞼の裏に白い光が広がります
光の先は記憶でした。
化け物と対峙してるもの。それを「視」た気がした瞬間、体の奥底で何かが音を立てて跳ね上がり、脈動が全身に貫きます。
胸よりさらに奥深いところ。魂の底ともいうべき場所で、不穏な炎が仄白く氷のように冷たい炎ちろりと揺れる。
白い石の派動に、本能より深い場所が共振し、胸の奥で白い炎が燃え、昌浩は意識を失ってしまいます。
昌浩の瞳の奥では、化け物(傲狼)と化け物を封じる者(晶霞)を「視」てました
そして、傲狼と対峙して水の中に引き込まれたとき、成親が代用してくれた額の見鬼が水で流れたにも関わらず、妖が徐々に視えるように、、、、
紅蓮
傲狼の力で、紅蓮の記憶が逆行され、遡ります
遡ったのは、昌浩の禁厭で消された「昌浩の記憶」でした
その記憶は、昌浩を傷つけたことから始まり、、、、昌浩が施した額の銀冠を砕き、業火を暴走させてしまいます、、、、
暴走の中で、昌浩の記憶が蘇り、暴走を自ら止まります
水の中で気を失っていた昌浩は、もっくんとの夢を見ていました、、、、
夢の中のもっくんは「呼ばれてるぞ」と言って、昌浩を現実に帰します
現実では、記憶を取り戻した騰蛇が、昌浩を必死に呼びかけていました。
ぼんやりと瞳を開ける昌浩の目の前に、必死に昌浩の名前を呼ぶ騰蛇、、、、昌浩はそれを「幸せな夢だ」と思い、瞼を閉じてしまいます、、、、
昌浩は郷の屋敷で目が覚めて、、、さっきのことを夢だと思ってたから、傍にいた白い物の怪を「騰蛇」と呼びます、、、、
記憶の戻った紅蓮は、昌浩に言います
「……紅蓮、だ」
「言っただろう。お前に、俺の名を呼ぶ権利をやろうと……」
昌浩は、夢の続きだと、歓喜します
そして、視えないけど、白い物の怪だけは視えることを話し、、、、
「もっくん、俺の目になってよ……」
とまた、、お願いしました
昌浩は、罪を重ねてしまった紅蓮に傍にいる理由と役目を与えました
太陰は、「今の騰蛇」が何故怖くないかの理由を勾陣から聞きます
昌浩が、よちよちと歩けるようになった時
その場には騰蛇と勾陣と晴明がいました。
晴明は昌浩に言葉を教えていました
その姿は爺バカそのもの
「紅蓮」の言葉も教え、昌浩は手を紅蓮に伸ばしながら「れーん」と呼びます
騰蛇は、その言葉に不意打ちだったのか、気の抜けた顔をしていて、、、、
勾陣はそんな顔をさせる昌浩に感心
そして、昌浩は騰蛇は笑って返事をします
騰蛇の笑顔に、勾陣は呼吸を忘れました
勾陣は晴明の口癖の「名前というのは一番短い呪」は、晴明の願いでもあり、、、
「紅蓮」の晴明が与えた名前の願いを、昌浩がそれを具現化したと、考えてます
そしてその具現により、騰蛇は変わったのです、、、、
おわりに
いつか読んでいて役に立つかも?
キーワードになるかも?
(今の時点では分かりません!すみません!土下座!!)
のつけた項目は話の中で答えの出だものです!
3巻までに気になったところです
- 今まで見たことのない類の、でも元からこの国にいる妖(大土蜘蛛)の出現。異邦の妖を狩っている巨大百足が西の方から現れる
- 恐るべき『 闇 』が胎動。
「闇が覚醒する前に異邦の妖(=窮奇)を殲滅しなくてはならない」と教えてくれた?
⬇︎
異邦の妖のせいで、
大蜘蛛、大百足は、道返の守護妖
「胎動の激しさ」=「黄泉の扉が開こうとしている」こと
4巻で気になったところです
- 風音の目的
- 道反の巫女 晴明は風音に似た面差しの人を知っている ➡︎
- 国の大事が起こるとき、塚が鳴動すると言われてる 『将軍塚が鳴動した』:
- 大百足の言葉
『胎動が強まった』
『時は少ない。阻まねばならぬ』
『日の沈む地。闇より深い根の国。目覚めさせてはならぬのだーーー』
⬇︎
「黄泉の扉が開こうとしている」こと
「黄泉の扉を開こうと画策している者」= 智鋪の宮司
5巻で気になったところです
- 智鋪の宮司が岦斎の亡骸を憑代にしていた 風音の話していた鴉の声の主は、晴明の死んだ友・榎岦斎のものだった ➡︎
宗主の目的 ➡︎ 黄泉の軍勢を完全に召喚する こと
風音の目的 ➡︎ 黄泉に落とされた母をこの世に呼び戻すこと
風音の目的は、宗主と呼ばれる者の目的?
彼女=道反の巫女
風音に似た面差しの彼女は、行方知れず
6巻で気になったところ
- 父じゃなかった
岦斎が死んだのは50年前。風音の見た目の年齢は20代
風音の父は、榎岦斎? ➡︎ - 憑代を移してで生き延びている?! 宗主は50余年前に死んだはず、、、、➡︎
- 道反の巫女の耳飾り 風音の持っている勾玉は、
- 智鋪の宮司は、智鋪地神という独自の神を祀る一派。道反の封印を砕こうと画策している者
7巻で気になったところ
- 「智鋪」=「道敷」?
- 道敷を崇める者が智鋪の宮司?
- 黄泉の扉を開くことは神代からの悲願?
- 巫女は「道敷」について知っている?
- 宗主は本当に死んだのか????
- 六合に紅い勾玉を託した意味は?
9巻で気になったところ
- 祠を開けるように促した人物?
- 祠に封じた傲狼の仇敵・晶霞は何者?
- 昌浩が祠を封じていた石に触れたときに生じた、仄白い炎とは?白い炎とは?
- 晶霞のいう「厄介なこと」とは?
- 道反の聖域への言伝とは?
いつか呼んでいて役に立つかも一覧を短くしてみました!!