小説

『准教授・高槻彰良の推察EX』(著・澤村御影) ネタバレ感想

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高槻の研究室に、日本史の三谷教授が市松人形を持って訪ねてきた。人形の写真をブログに載せたところ、元の持ち主の孫から連絡があったという。人形の髪がのびたり、勝手に動き出したりしたため、気味悪がった母親に捨てられてそうだ。怪異の匂いを嗅ぎつけた高槻は嬉々として調査に乗り出し……?ほか、佐々倉と高槻の休日や尚哉が飼っていた愛犬との切ないエピソードなど、キャラクターの魅力満載のスペシャル番外編!

BOOKより

おもしろさ 
冷やっと  
ほっこり  

ドラマの放送前の発売された1冊

冷やっとしたお話はもちろんありますが、尚哉の飼い犬の話や難波くんの視点、佐々倉さん視点のお話も!!!

それぞれの思っていることが、この1冊にかい見えます

 

おもしろさはもちろんのこと、「第一章」は冷やっとしました。本当に、、、、本当にありそうで、、、、

でもでも、市松人形に対しての見方が変わりました!

戻れるならば、大学受験をして民俗学を学びたいです。もちろん教授は高槻先生で(笑)

 

そして第四章では、彼も出てきました!!

きっといつか7巻以降での絡みがあるはずです!!

 

 

ネタバレあらすじ

第一章 お人形あそびしましょ

お話は、青和大学の名物教授の紹介から始まります

高槻彰良准教授はもちろんのこと。その中の名物教師が高槻先生に相談が来たのが始まりです

相談者 三谷教授

青和大学で日本近代史を教えている教授で、三谷教授の収集趣味である市松人形に関するご相談

三谷教授のブログに新しく迎えた市松人形を載せたら、その持ち主の孫から「返してほしい」とメッセージが届きました

持ち主である証拠に、その市松人形の着物の裾裏に「正子」と名前の刺繍が入っているかを聞かれ、そこには「正子」と文字がありました

市松人形「正子」は、持ち主の大切にしている人形で、今回三谷教授の元に来てしまったのは、メッセージの送り主の母が捨ててしまい、巡り巡って三谷教授のもとに来たようです

三谷教授は返すのが良いが、返した後にまた「正子」人形が捨てられてしまうのではないかと懸念して高槻先生に相談をしに来ました

 

捨てた原因は、「正子」人形の髪が伸びたり動いたりして送り主の母を困らせたことでした

後日、高槻先生を交えてメッセージの送り主の会うことになりました

その相談の場にたまたま居合わせてしまった尚哉はそのメッセージの送り主に会う日も同席をすることになります。本当はは日本人形が苦手なので不参加したかったですが「NO」という前に同席が決まってしまいました、、、、

 

メッセージ送り主 畑中千尋

市松人形「正子」こと「まぁちゃん人形」は、祖母の娘さんが亡くなった際に作ったもので、大切にしている人形。千尋が小さい頃から一緒におやつを出したり、話しかけたりとしていました

 

千尋の母は、まぁちゃん人形を気味悪がっていました

2年前に祖母の認知症が始まり始め、幼児返りをしてまぁちゃんを使って、モノを隠すイタズラをしているのではと思っていました

祖母は「まぁちゃん人形が動いてやっている」と言いますが実際に動いているところを家族も見たことはないです。でもモノが無くなってまぁちゃんを叱ると翌日にはまぁちゃんの膝の上に出てくる現象が起こってました

いつからか、千尋母の後ろにまぁちゃん人形が佇んで、母を驚かすことが増えます。それも祖母のイタズラかと思って早に行くと、祖母は部屋で寝ています。祖母のイタズラかどうかは不明のまま

ある日、祖母が「まぁちゃんがいない」と騒いで母に聞くと「捨てた」と言って急いでゴミ捨て場に行きますがそこにまぁちゃん人形はありませんでした

ネットでも探していた、三谷先生のブログで似たような人形を見てメッセージを送ったのでした

まぁちゃん人形は畑中家に返されることに。でもそれではまた千尋母に捨てられかねないので高槻先生の「動く人形」の調査との名目で畑中家にお邪魔することになりました

 

千尋母にも詳しい話を聞くと、動くようになったのは印鑑を失くされてからでした。義母に詰め寄った際に「人形遊びも大概にしてください」と叱った日の夜から佇んでいる日が多くなりました

人形を捨てた日の朝には、起きる枕元に立っていて、、、、ビックリと恐怖と苛立ちで人形を捨ててしまいます

このビックリと恐怖に、高槻に共感を求めますが高槻先生は羨ましがるばかりで同席の尚哉が共感してあげました

 

 

千尋母は、捨ててしまったことに反省と罪悪感を持っていました。

高槻先生は、千尋母に人形遊びに乗ることを勧めます。きっとそのうちその行動から愛着が湧いてくるはずだと、、、、

千尋母は、まぁちゃん人形に手を伸ばして我が子に接するように話し始めます。そして千尋さんはまぁちゃんの代弁をして仲直りしました

 

 

母と子、まぁちゃんとお話してるところにお祖母さんがまぁちゃんが帰ってきていることに気づきます。高槻先生にお礼を言って、「お茶をしましょう」と言ってまぁちゃんを連れて行きます

 

高槻先生は千尋母に許可を取って、お祖母さんのお話も聞くことに。

高槻先生の質問に、お祖母さんは歪みない声で「まぁちゃんは動きます」と言っていました。

お祖母さんは、まぁちゃん人形は亡くなった5歳の娘さんの魂が宿った人形だと思っていて、「まだ・・5歳だから、動き回るのはしょうがない」と思っていました

 

高槻先生は

「きちんと話せば、わかってくれますよ。ーーーだって、もう・・5歳なんですから」

と、まぁちゃんをちょっと大人のお姉さん扱いをしてあげ、その言葉にお祖母さんは嬉しそうに微笑んでいました

 

その帰り道、尚哉は祖母さんの声は歪みない声だったことを報告しました

尚哉の耳は、「発する本人が嘘と分かっていて口にした時・・・・・・・・・・・・・・・、必ずその声は歪む」

 

お祖母さんは認知症が始まっていることを事前に千尋さんから聞いていました。その影響で、お祖母さんは人形を動かしている間のことを忘れてしまっている可能性があります。でも「娘の魂が人形を動かしている」と思っているお祖母さんはその夢をこれからも続けていくのだと解釈、結論付けました

 

でも、、、、その数日後に三谷先生から「まぁちゃん人形が研究所に戻ってきている」と連絡がありました

三谷先生も気づいたばかりで、まぁちゃん人形はしれっと三谷先生の市松人形の本棚に陳列してました

 

千尋さんに連絡を入れてみると、ビックリしていて千尋母に聞いてみると「捨ててない!」とこちらもこちらもビックリしていました

その電話口でお祖母さんが「お友達がいっぱいいて楽しい」「しばらく遊んでくる」まぁちゃんからの伝言を受け取りました

でも高槻先生はお祖母さんには三谷先生の市松人形コレクションのことは言ってませんでした。そもそも、誰が・・まぁちゃん人形を三谷先生の研究室に持ってきたのか、、、、

 

高槻先生は三谷先生の許可を得て、研究室に定点カメラを設置することに、、、、尚哉が2年生になった今もまぁちゃん人形が動いた気配は無く、三谷先生の研究室に居ます

 

第二章 わんこくんのわんこの話

 

尚哉は、本を返しに高槻先生の研究室を訪れましたが、院生の瑠璃子先輩と町村先輩に引き止められて一緒にお茶をしていました

町村先輩に犬好きなのか聞かれ、実家の犬を飼っていたと答えます

 

犬のレオは、尚哉の6歳の誕生日に両親からプレゼントされた犬でした。本当は一番好きだったライオンが欲しかったけど、ライオンを飼うわけにはいかず、似ているゴールデンレトリバーをプレゼントされました

子犬でもヤンチャで大変だったが、レオは賢い犬で尚哉たちはいつも一緒でした

 

10歳の祭りの夜以降も、尚哉と周りの関係は変わっていきましたが、それでもレオが傍にいることで尚哉の精神は保たれていました

両親は尚哉の耳のことを感づいてあまり話もしていませんでした

レオの具合が悪くなった時も、母親の尚哉を「傷つけない嘘」に気づけなくレオの病状を聞いて、犬の寿命を思い出します

 

レオは高校に上がる前に亡くなってしまいました

それから尚哉はレオのいない世界で生きるためのルールを課しました

自分と周りに見えない線を引き、孤立しすぎないようにクラスメイトとは無難な関係を築いて。お互いに傷つかない関係をと心がけました

 

 

レオのことを思い出してると、町村先輩は尚哉の使うカップの犬の絵柄が、「高槻先生に似ているよね」と指摘しました。瑠璃子先輩も思っていたようで、そう思っていたのは尚弥だけではなかったようです

 

そこに、ゴールデンレトリバーに似ている高槻先生がドーナツを買って帰ってしました。

持っているカップを見ながら、レオのいない世界でなんとかやっていることに気づいたのでした

 

 

第三章 俺の友達のメガネくん

大学2年時 難波要一くん視点のお話です

難波くんは漫画の主人公並みに友達は多いです。その中にもちろん深町尚哉も含まれています

 

2年の夏休み明けに、去年語学クラスが一緒だった中川はるかと梶山亜沙子に「深町尚哉について聞きたいから、今夜明けといて」と誘います

難波は一瞬で「恋バナだ」と察知します

 

その夜、呼ばれたのは難波だけでなく去年語学クラスが一緒だった緑川恭二と日下部春人も呼ばれてました。

2人は同じ語学クラスだった尚哉のことは覚えていませんでした。一応去年のバーベキューでテーブルが一緒だったらしいですが、「メガネ」の印象しか思っていませんでした

 

本題の恋バナは、「亜沙子が深町に告って振られたんだけど、深町ってどんなやつ???」「彼女いるの???」と詰め寄る中川はるか

難波の中では「彼女はいない」と記憶してますが「じゃあなんで振るんだー!!」と酒が回る中川はるかでした

クラスの中でも男子の中でも特に目立ってない「地味メガネ」の印象しかない深町のどこに惚れたの?とのきっかけの話になります

 

亜沙子が尚哉を気になり出したのは6月のでした

その頃、同じ高校に通っていた経済学部の瑞希に声をかけられた頃でした

高校の時はそこまで仲良くはなかったけど、同じ高校大学だったので邪険にせず、何回かお茶を飲みにいくとバイトの話をされました

 

その急なバイトの話に困っていると、メガネをかけた男子に声をかけられて手を取ってその場を一緒に離れました

メガネ男子は尚哉でした。尚哉は嘘を聞ける耳で、マルチ勧誘されそうになる亜沙子を助けたのでした

亜沙子は、瑞希に裏切られたことと自分がマルチ勧誘に引っかかりそうになった、ショックと恐怖と失望で涙が出てきてしまいました

 

急に泣き出した亜沙子に困った尚哉は、涙が止まるまで周りの目に触れないように亜沙子が影になるように傍に居ました

そのあと、亜沙子と高槻先生の元に連れて行き亜沙子の今後の相談をして、寮まで尚哉は送ってくれました

その後、瑞希を含めた何名かが除籍の張り紙が、、、、

 

それ以降、尚哉が気になるようになりました。

勧誘を受けてた場所は食堂で、たくさんの人がいた中で助けてくれたのは尚哉だけだったこと。その後高槻先生のもとに連れてってくれて、より安心と解決してくれたことに、感謝と感動を感じました

 

それからこっそり見ているだけでしたが夏休み明けに尚哉を見た時、夏休み前に見た時と雰囲気が変わっててカッコよくなってて、「このままじゃ」と思い告白しました

 

 

 

中川はるかは、絡み酒で尚哉を攻めます。難波は亜沙子の話を聞いて、自分の時のとてもとてもツイてなくて、尚哉が高槻先生の元に連れてって解決してくれたのを思い出します

その時、難波は尚哉を見方を変えたのでした。話しかければ話をしましたが、それだけだったのが、実は思ったより普通でもっと仲良くなろうと思いました

 

 

結局その場で「深町のことよく知らないのは、あいつが飲み会にこないからだーー!!」となり、複数人の飲み会に来れないのならば「難波とサシで飲んでこい!!」と中川はるか様のお達しで、札の提供とバイト先のクーポンで尚哉を呑みに誘うことに成功します

急な誘いに疑問に思う尚哉ですが、安くなるので難波の誘いに乗りました

 

難波は、中川はるか様に「亜沙子のことをどう思っているのか聞いてこい!!」とミッションを課しましたが、流石に初めての飲み会でそんなことは言えないので、夏休みに高槻先生と長野に行った話を聞くことに

尚哉は詳しいことは伏せましたが、幽霊を見たこと、幽霊が盆踊りしてたこと、その中に死んだ祖父母がいたことを話しました

 

難波をその話にゾッとしますが、尚哉が嘘を言っているようには見えなく素直に、そんな体験をした尚哉を「すげぇ」と思いました

そう思ってると、尚哉が急に顔をしかめて耳を押さえます

そんな尚哉を大学でもよく見ることに難波を気づいていました。

 

雑談してると、尚哉との会話は途切れることなく続きます。大学ではいつも1人でいるか高槻先生といるかで、全然同学年とはいなくて。でも話してると、実はわざと1人で過ごしているのではいかと感じました

話しかければ話すけど、難波は尚哉がどうしていつも1人でいるのか、どうしてよく耳を押さえているのか、何も知らないんだなと改めて感じました

 

トイレで席を外している時、尚哉は謝って難波のお酒を飲んで潰れてました。受け答えはしてますがへべれけで、急にお礼を言い始めました

長野での出来事で、難波のおかげだったことがあるお礼でした(ただしその比率は少ない)。そしてもう一度長野の細かな詳細を聞いてほいいと、酔いの勢いてお願いされそのまま寝てしまいました

尚哉が起きるまで15分、意外とかわいい寝顔と動画を撮って起きた尚哉をからかいます

そして課せられたミッションを何も聞けてないので、来週の飲み会の約束を取り付けて解散しました

 

 

第四章 休日は本棚を買いに

本棚を買いに行きたいと言ったのは、遊園地の後の飲み会ででした

車出しは佐々倉の役目でしたので、次の休みになった日に買い物に行く約束をしましたが、、、、、警察官の休みはいつ休みになるのか、、、、、

行けたのは10月でした

 

10月に仕事が落ち着いた帰りに、同じ一課の刑事の林原に誘われてご飯に行きました。

最初は仕事の世間話をしてましたが、いつの何か佐々倉と高槻が江ノ島や長野に行った話をされました。そしてそこで海野沙絵に会ったことも知ってました

林原は高槻先生を『警戒対象』と見ていて、今後怪異に関わるようなことを控えてほしいと佐々倉を通して釘を刺しにご飯に誘ったのでした

林原は異質事件捜査一課(異捜)所属で、人ならざるものが関わる事件を担当している場所です。佐々倉は、異捜の存在を知っていました、でもそれを高槻には話していません。異捜と高槻が関わった後の高槻の反応を想像できるし、関わらせたくないと言うのが正直な気持ちです

 

 

高槻との約束を果たせそうになった日(⑥「第三章 紫の鏡」の後)、高槻は寝込んで行けませんでした

高槻は見舞いに来た佐々倉に初めて「警察官になったのは僕のせい?」と聞きました。佐々倉は「違う」と言いますが、その言葉は尚哉が聞いたら歪んでいました

 

佐々倉が警察官になると決めたのは、高槻が民俗学を学びに日本の大学に戻ってきてからでした。警察官になって高槻の「神隠し」の事件の真相が人為的だった時太刀打ちできるように、、、、

 

羽音で高槻の目が覚めました。

目元には涙が流れた跡があり、でもなんの夢を見ていたのかは何も覚えていませんでした

 

鏡を見てもその瞳は茶色のままで、高槻自身は自分の瞳が変わったところを見たことがありませんでした。

時折、別人格が出てきたりしてきました。最近その存在が頻繁に出てきて、それに憤りを感じてます

寝室からリビングに移動すると佐々倉がソファで寝ていました。佐々倉のさっきの答えは優しさで嘘をついたことに高槻は気づいていました

高槻は、周りには優しい人で溢れていて支えれられていることを知ってます。そこには尚哉も含まれていて、でも尚哉には誰もいなかったことに気づいて、気にかけるようになりました

気にかけるようになったのは、自分と同種ではないかと思ったのがきっかけでした。高槻のは周りに助けられて落ちずにいられたこと知っていて。尚哉はこのままでは落ちてしまうのではないかと危惧して、傍に置くよう仕向けました

もちろん、尚哉を通して怪異を体験できるのではと思っているのも事実で巻き込んでいる自覚もあります。でも尚哉は「今更」と言って共にいてくれます。きっとこれから先も怪異を求める限り巻き込みます

洗面所の鏡を見みるとさっきの情けない顔ではなく、緊張の溶けた顔になってました。それは幼馴染の健ちゃん(佐々倉さん)や尚哉の優しい人が傍にいる限り、生かされ、笑えるのだと思うのでした

 

 

おわりに

高槻先生の講義

  • お菊人形
  • モノには魂が宿る
  • 市松人形

第一章のまぁちゃん人形の行く末が気になります、、、、

第三章での、翌週の難波くんとのサシ呑みも!

第四章で、林原さんが登場したので今後は異捜の絡みもあるはず!!

 

7巻以降もますます見逃せない展開になってきました!!!

知らないことを知れる本。それがこの本の醍醐味!

特に↑のメモ:高槻先生の講義のことが詳しく知れます

是非に手を取ってみてください