ライトノベル

『少年陰陽師 鏡の檻をつき破れ』(著・結城光流)ネタバレ感想考察【窮奇編 最終章】

窮奇編最終章!!

少年陰陽師 第3巻

昌浩が彰子のために頑張っています!!

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時は平安。都では神隠しが頻発していた。そんな中、なんと道長の娘・彰子の入内が決定。さらに彰子は以前妖から受けた呪詛を発動させてしまう。異邦の妖異・窮奇の仕業だ。衝撃を受ける昌浩(あの晴明の孫!)は、しかし誰より大切な彰子の命を助けるため、相棒のもっくんと共に窮奇との対決を決意する。「来年絶対、蛍を見に行こう」二人が交わした約束の行方はーー。

昌浩VS窮奇の、ついに最終決戦!

シリーズ第三弾参上!!

「bookより」

『鏡の檻をつき破れ』感想

いつか読んでいて役に立つかも?
キーワードになるかも?
(今の時点では分かりません!すみません!土下座!!)

  • 今まで見たことのない類の、でも元からこの国にいる妖(大土蜘蛛)の出現。異邦の妖を狩っている
  • 巨大百足が西の方から現れる
    異邦の妖のせいで、恐るべき『 闇 』が胎動
    「闇が覚醒する前に異邦の妖を殲滅しなくてはならない」と教えてくれた?

 

  • 彰子と蛍を見に行く約束をする

窮奇を探している最中に、不穏な文章見つけてしまいました、、、、

 

ずっと読んでいるシリーズですが、改めて読むと新たな発見があります

実際読み始めたのは、私が小学生の時なので深くは考えず楽しく読んでいました(笑)

 

『 闇 』の部分も、読み進めていて実際は「どれ?!」と頭の中が混乱しています

それぐらい、昌浩たちに色々なことが起こります、、、、

また読み進めて、解明していきたいと思っています!!

 

約束

彰子との約束は、この3巻で約束されました
(たまに何処でだっけ?、と思ってしまうので、、、汗)

未だに果たされていない約束なんです!

この約束がどの様に果たされるのか、「少年陰陽師」読者は見守っています

 

 

3巻では、昌浩の真っ直ぐな行動や思いが眩しいです

「 彰子を護る 」

ただこの想いが信念ともいう強さで、この先の昌浩の原動力となります

 

 

この窮奇編3冊で「少年陰陽師」のテーマ?達成するだろう項目?が出揃っているかと思います

少年陰陽師といえば、、、、
  • 彰子を護る
  • 彰子との蛍を見に行く約束
  • 祖父・晴明を超える最高の陰陽師になる!(紅蓮との約束)

 

が終着点ではないかな?と私は思っております

この3つを押さえながら、20年来の読者は読んでいます!(多分、、、私はそうです!)

 

特に2つ目と3つ目が達成された時、終わってしまうのではないかな?

それはそれで悲しい、、、、

でも結末を読みたい矛盾、、、、

なので、幼い頃には分からなかった、おそらく伏線?を大人になった今!読み返そうと思いました!!

あとアウトプットできたらな、と思いました

 

あらすじネタバレ

 ネタバレ 

星の動き

昌浩は貴船での異邦の妖異との戦いで仕事にも行けないくらい消耗して寝込んでいました

彰子はあれから真夜中に不穏な声に呼ばれることがありました。その声は異邦の妖異・窮奇の声でした

 

8月の終わり

晴明は空を見て星の位置が僅かに変わっていることに気がつきます。式占でも占います。

もっくんも針一本ほどのズレの星の位置が動いていることに気がつきます。もっくんは昌浩の事だと直感します

 

寝込んでいる昌浩に高龗神が憑依して、貴船にいた異邦の妖異が貴船から消えた事を教えてくれました。あと昌浩に何かあった時「再び呼べば、力を貸す」ことをもっくんに伝え帰っていきました

翌日、昌浩は寝込んでいたのが嘘かのように回復していました。しかも回復した今日から仕事に行く勢い。そんな昌浩をもっくんは止めますが、そんなんじゃ止まりません(笑)

 

仕事に行く途中、藤原行成に会い、都の神隠しの事件について聞きます

 

神隠し

家を抜けて、昨日の明け方に高龗神が家に来たことをもっくんから聞き、きちんと助けてくれたお礼を伝えるために貴船に向かいます。でも貴船は遠いので車之輔を呼びます。

もっくんは昌浩と車之輔が仲良くなっているのを知らなく、ビックリしていました。昌浩が寝込んでいる時に車之輔が見舞いに来てくれて友好を深めたようです

昌浩の中で黒い感覚。すぐ消えた

 

貴船で、さらっと(昌浩的には気持ちは充分あり)お礼を伝えて都に戻ります

 

雑鬼によると

  • 右京で最初に行方不明者が出た
  • 雑鬼達が昌浩に、土蜘蛛のことを教える
    土蜘蛛が異邦の化け物を狩っている

土蜘蛛が襲いかかり、昌浩が退治しようとしたら消えてしまいます。その土蜘蛛は、今まで見たことなかったが、国に元からいた妖で何かのきっかけで京の都の来たようです

 

約束

翌朝

晴明に言われて仕事の帰りに東三条殿行くように言われました

 

仕事帰り 東三条殿

彰子のいる部屋の晴明の結界が弱まっていることに気がつきました。原因は、半月前から毎晩妖(=窮奇)が現れている

  • 都の失踪(神隠し)
  • 最近現れたこの国の妖怪

これに窮奇が関係しているのではないかと推測します。

彰子は安部家に助けを求めなかったのは、先日の圭子の件で昌浩が大怪我したのを気にしていたからでした

昌浩は「自分が未熟だったから大怪我をしてから、彰子のせいではない」と正し、窮奇の目的が彰子であることは伝えず、「窮奇の声に応えたらいけない」「俺が護る」と力強く伝えます

 

昌浩は昨日貴船で今年最後の蛍を見たことを話、来年の夏に一緒に蛍を見に行く約束をします

昌浩は藤原道長に呼び止められ、先日の彰子を助けてくれたお礼と晴明へ手紙を昌浩に預けます

 

彰子はその夜、道長に呼ばれ
冬に裳着を行い、入内することを告げられます

部屋に戻り、
窮奇の呼びかけに応えてしまう

 

昌浩は、晴明に東三条殿でのことを報告。

晴明にのんびりしていた事など昌浩に注意をしますが、ここぞとばかりに昌浩は「泣き落とし返し作戦」で交戦します。

それに晴明も もっくんもビックリしてましたが、ここで引かないのが狐の化生と噂される百戦錬磨の古たぬき・祖父

初勝利!!!と思っている昌浩ですが、こんなことでは負けません。泣き落としの揚げ足を取り、昌浩のとの思い出話をし「また我が家に帰ってこい」と締めくくります

 

その返しに昌浩は言い返せず、、、もっくんに肩をポテて叩かれ励まされます

昌浩と晴明の攻防に十二神将の六合と天一も見学し、六合は肩を震わせ笑いを堪えていました。

 

祖父と孫の攻防が終わり、晴明は明子に渡す呪具を昌浩が用意するように指示をします。話が進もうとした時、大地が振動し外を確認すると東三条殿の方で瘴気の渦を見ます

彰子の守っている結界が破られた振動でした

 

晴明と昌浩はすぐに東三条殿に向かいます。もっくんは昌浩に頼まれ、2人より先に彰子の元に向かいます

 

 

東三条殿

もっくんが一足先に彰子の元に着き、窮奇の手下妖怪から彰子を守ります

 

戌の刻

東三条殿

もっくんが一足先に彰子の元に着き、窮奇の手下妖怪から彰子を守ります

 

戌の刻

昌浩と晴明が東三条殿に到着します

ちょうど安部家に向かおうとした藤原家の使いが居て、彰子の様子を聞きますが首を振ることしかできません

 

使いの者をすり抜け、彰子の元に向かっている途中で道長が瘴気にあてられながらも正気を保とうとしてました

道長も晴明に気がつき、彰子の早至急救出を叫びます。その叫びで、昌浩は彰子が入内を控えていることを知ることになってしまいます

 

道長は昌浩に気づき、失態を追求しますが晴明が昌浩を庇います。「想像を超える事態が起きてしまった」と伝え調べるために彰子の元に急ぎます

昌浩も自分の失態と思っていたところの晴明の庇いに、晴明は昌浩が「しっかりやっている」ことを知っていることを伝え背中を叩きます

 

倒れている彰子のそばには本性に戻った紅蓮がいました。昌浩は彰子を抱き上げた時、彰子の手の甲にある傷から瘴気が溢れ出ていることに気がつきます

 

さっき会った時は無かった。でも以前に見舞いに来てもらった時には「気のせいか」と見逃してしまった傷

昌浩は、圭子姫の時の夜に刻まれた傷であることに気づきました。あの鴉の妖怪が、窮奇のために彰子につけた贄の証

そして、夜な夜な来ていた窮奇。彰子を呼び、それに応えぬように耐えていた彰子。

でも彰子は『応えて』しまった

そしてその傷から、彰子を守る結界の内側から、結界を破ったのです

 

昌浩は間に合わなかったことを悔います。

もっくんは彰子もずっと謝っていたことを昌浩に伝えました

 

 

晴明は彰子の部屋の結界を結び直し、瘴気に満ちた者たちを浄化し祓います

 

晴明は紅蓮に東三条殿の敷地内の見回りと残党処理を頼み、昌浩に道長の手紙の内容を伝えます

道長の手紙の内容が彰子の裳着と入内の吉日を占いの依頼でした。それは彰子は来年の蛍を見に行けない同意義でした

 

道長は、甥•伊周と権力争いをしていた時がありました。その争いに道長は勝ち、伊周は左遷させられたが、妹•定子が中宮として帝の後宮にいました

今、定子は帝との子を孕んでいます

その子が男だった場合、その子は将来の帝になる。伊周は都に戻り外戚として権力が振えるようになります

 

これを阻みたい道長は、定子が子を産む前に彰子を入内させたかったのです。自分の血縁の姫から子を産ませるために。

妹の子(=伯父と甥)、娘の子(=祖父と孫)

血縁の差は、自分の方が近縁として権力が維持ができると思ったのでした

 

晴明の見立てでは、中宮の子は男でした

 

昌浩は晴明の話を聞き、彰子が何に対して謝っていたのか分かりました。『応えた』ことに謝ったのではなく、『蛍を見に行けなった』ことに謝っていたのでした

 

彰子は身で暴れる瘴気の呪詛に苦しんでいました。晴明はその苦しみを自分の身に移し換え、冬の裳着までに窮奇を倒すよう昌浩に伝えます

 

ずっと黙って晴明の話を聞いていた昌浩は、晴明にお願いをしました、、、、

 

 

見回りから帰ってきたもっくん

部屋から出てきた昌浩の足元がふらふらしているのに気づき、声をかけますが返事は気の抜けたものでした

 

昌浩は独り言のように彰子の入内と、彰子のために「窮奇を倒そう」と決心をもっくんに伝えます

もっくんは昌浩の心を心配します。そして先日見た星の動きは「彰子の入内」だったことを理解し、昌浩に応えます

 

昌浩と彰子

彰子の裳着が10月の初旬に決まったことが、都でも噂になりました

昌浩はそれを聞いても黙々と仕事をこなします。そして陰陽寮にある書を読み漁り、知識を身につけて行ってました

そばに居るもっくんは昌浩の体調が悪いのを気づいても注意しても、昌浩を止めることができませんでした

昌浩の頭の中は、ふた月以内に窮奇を探し出し倒すこと。

彰子の裳着の後、おそらくそのひと月後に入内するだろうと考え。窮奇を倒さないと彰子の中の呪縛の穢れは消えない

だから昌浩は長期の休暇を取り、窮奇を探し出すことを決めました

 

 

休暇に入って二週間

昼間は、知識を増やし、窮奇の居場所を占ったり、と忙しなく動き

夜は窮奇を探し、都を奔走してましたが、手がかりは見つからず化け物退治に勤しんでました。

ふらつく昌浩は雑鬼たちにも心配されます。とうとう倒れてしまいました

 

もっくんは晴明に頼んで昌浩を止めてもらうように願いますが、晴明も止める気はありませんでした

 

 

晴明は、占いの結果を道長に伝えに東三条殿に来ていました

道長の不在の間に彰子の身の浄化をし、その時に彰子と話をしました

彰子は事態を悪化させてしまった自分を責めていました。

 

昌浩と蛍を見に行く約束をした同じ日に、父・道長から入内の話を聞き、その さだめ から逃れたく窮奇の声に応えてしまったと、、、、

 

晴明は、人の心を消し去ることはできない、と彰子を慰めます。彰子の状況に亡き妻との出会いを思い出してました。妻の若菜も見鬼があり、あきと同じように狙われていたことを、、、

昌浩の安否を心配する彰子に晴明は「大丈夫」と彰子の言霊を送ります

 

晴明は自分のそばに居る六合を昌浩のそばにと命じ。ちょうど帰ってきた道長に、占いの結果と星の動きの話をします

 

昌浩の覚悟

神隠しの共通点を見つけます。

消える人は水のそばで消えることが多く、そこから浮上はしてこないと

雑鬼から話から小さな沼があって異邦の妖怪が出そうなところを聞き出し、右京の南の外れに昌浩、もっくん、六合は向かいます

 

その予想は当たり、沼の水面から黒い影に襲われる人たちを助け、退治してきます

もっくんは沼を火炙りにし敵を出させようとしますが、黒い影は変わらず出てきます。本性に戻り、今度は炎の槍で水面を割り、裂け目から異邦の妖異・挙父が現れます

挙父の後ろに窮奇の影が現れ、窮奇が昌浩を認識すると、昌浩は急に苦しみ出します

 

その異常な苦しみ具合に紅蓮は目を開き、窮奇の言葉で昌浩は彰子の呪詛の形代をしていることを知ります

昌浩も贄にしようとしている窮奇に怒り、媒介している挙父を火ダルマにします

 

紅蓮は、形代になったことを秘密にしていたことを昌浩に問い詰めます

昌浩は、彰子を護ると言いながら何もできない自分が悔しく、「彰子のために何かしたかった」と強く訴えます。この呪詛の痛みは彰子が無事に生きていることだから、自分は頑張れると、、、、、

紅蓮は、昌浩が大事で大切で失いたくなくて、今すぐ形代を辞めて欲しかったけど、昌浩の強い決意に力を貸すことを決めました

 

横で昌浩の告白を聞いていた六合は、昌浩の覚悟に晴明の後継の姿を見ました

 

 

家に帰り

昌浩をさっさと布団に寝かせたもっくんは、晴明のところへ

 

晴明は紅蓮が昌浩の形代になったことを聞いたと悟り話します

紅蓮は晴明の孫の話をし、その器を昌浩だけが持ってると伝えます

そして、昌浩のために今回の政をぶっ壊したいと、さだめを変えたいと思ったこと、それをしてはいけないと分かっている事を呟き。

晴明はそれを静かに横で聞いてました

 

胎動する闇

神隠し事件が窮奇の仕業と分かり、その中で共通するのが「水際」で神隠しが発生していることでした

窮奇たち異邦の妖異が、一斉に水鏡の向こうに行ける場所があるのか

昌浩はそう疑問に持ちました

 

貴船からもほど近く、広い水面が、愛宕山の方にありました

広沢池

 

近くはないが遠くでもない距離に、必ずそこにいるという確証がないだけに、どうしようか思っていると、大百足が出現してきました

昌浩が現在いるのは右京

右京は、騒がせてる神隠しの多い地でもあり、前回大百足が出現した場所でもありました

 

大百足は、この国に昔から住んでいる、でも昌浩が見たことのない妖怪でした

大百足は昌浩に向かって伝えます

『ーーがんぜない、子ども』

『子どもよ…。貴船の加護を受けたのは貴様か』

『異国の妖、彼奴のせいで、恐るべき闇が胎動している』

『妖異を殲滅せねばならぬ……闇が,、覚醒する前にーー』

そう言い残し、消えていきました

 

大百足から逃げていた雑鬼たちにから「大百足は西から現れた」と聞き出し、昌浩は車之輔を呼び出し、広沢池に向かいます

 

広沢池は元々幽霊伝説や妖伝説が伝わっていて、人気はありませんでした。それだけではなく、妖異や霊気もなく、そこにもっくんは不信感を抱きました

 

水面が震え、そこに窮奇の幻影が現れ、昌浩だけに話しかけます。一緒にいたもっくんと六合には窮奇の声は届いていませんでした

 

昌浩に取引を持ちかけ窮奇の幻影は消えていきました

 

昌浩は晴明と東三条殿に来ていました

途中、席を外し彰子の元へ

晴明と道長は内密な話を始めます

 

昌浩はひと月ぶりに彰子の声を聞きます。二人の間には薄い御簾みすあり、それが二人の距離でした

昌浩は、再び約束を交わします。

「………蛍…」

「…見せてあげるよ。いつか必ず、……幻でもかまわないなら」

「今はまだできないけど、いつか、必ず」

 

「…内裏には異形のものが多いでしょ」

「……でもね、私は大丈夫だわ」

「昌浩…、護ってくれるんでしょう…?」

「…うん」

「俺が…護る」
護ってみせる。彰子を。彰子の周りにいる人たちを。
そしていつか。ーーいつか、彼女が産むことになるであろう、次代の皇子を。
「ずっと、護るよーー」
この命のつづく限りに、彼女の愛する人々を、護っていく。

「……信じている」

 

 

昌浩は東三条殿を出て、車之介に乗ってそのまま窮奇のいる巨椋池に向かいます

池の水面から、窮奇の配下の妖怪が現れ、昌浩と紅蓮・六合と引き離します

 

昌浩は1人、水鏡の向こうに引きずり込まれ、神隠しに遭い、骸となった民衆と対峙します。途中、窮奇の呪詛が体の中を蠢き、意識を手放しかけますが直感で「意識を手放したら、彰子へ返ってしまう」と踏ん張ります

 

昌浩は術を唱え、窮奇の配下を一掃します

昌浩と引き離された紅蓮は

巨椋池の水面に力を注ぎ、水鏡の向こうへと

道をつなげます

 

昌浩は窮奇のもとに辿り着き、取引を持ちかけられます

「昌浩の願いを叶えてやる」

「藤原彰子をここへ連れてきてやる」

 

でも昌浩は断り続けます

ここには約束の「蛍がないから」

 

窮奇に攻撃をし、水鏡の中に入ってきた紅蓮と六合も応戦します

 

 

繋がり

彰子の元に十二神将・天一と玄武が降り立ちます

昌浩と繋がるために、彰子が持ってる昌浩との繋がりのある「匂袋」の拝借でした

 

消えた十二神将を見送り、昌浩の無事を願っていると

父・道長が晴明と一緒に「大事な話がある」と

彰子の元に来ました

 

昌浩は窮奇に踏み付けにされますが、それは窮奇に近づく作戦でした

昌浩は体に呪符を巻き付け、窮奇を縛魔の術で捕らえます

 

窮奇は空間を押し潰し、3人を道連れにしようとします

昌浩の首元を狙う窮奇に昌浩も気づいていました

 

そこに剣が飛んできます

十二神将・青龍が晴明の命令で昌浩に届けにきたのでした

 

晴明が鍛えた降魔の剣

昌浩はそれを持ち窮奇の眉間へ刃を入れます。それと同時に十二神将最恐の紅蓮の炎と、純白な雷が降魔の剣と媒介に窮奇へ

高龗神の雷です

窮奇は倒されました

 

 

昌浩は、生きていました

本当は水鏡の向こうが崩壊した後、生きて出る手段が無かったため死ぬ覚悟でした

 

生きて帰って来れたのは、彰子の持っていた「匂袋」の繋がりのおかげでした

 

星の動き

ボロボロになって安部家に帰ってきたところ、式文で晴明におちょくられます

またや怒りと己の未熟に噴火しそうになったところで、十二神将・青龍に「晴明に呼ばれてる」と伝言を受け取り、拍子抜け、、、、

 

急いで晴明の部屋に行くと、そこには今の今頃、入内しているはずの藤原彰子が目の前にいました

 

これまた飄々と「こちらの某家の姫は、生涯消えぬ呪詛を受けてしまったため、常に陰陽師がそばにいなくてはいけなく、その白羽の矢が我が家に立ったのさ」とぬかします

昌浩ももっくんも訳がわかわず、、、、、もっくんが晴明に聞きます

 

彰子の星が動いた

針一本ほどの、、、、

道長にも占いの結果を正直に伝え、道長が決断しました

そして晴明と共に民衆と帝を欺くことにしたのです

 

 

昌浩はまだ惚けてましたが、今度は御簾越しでなく直に小指を交え「来年の夏に蛍を見に行こう」と約束を交わします

おわりに

これからもっと波乱万丈、満身創痍の昌浩にたくさんの事件が舞い込んできます

 

それを日々の修行と相棒・もっくんとともに解決に奮闘します!!!

 

晴明の後継として反対していた、認めていなかった十二神将もたくましくなっていく昌浩を見て、心を動かし、認めていきます!

 

頑張る昌浩は魅力的です!

 

 

でもそんな京の都に不穏なことが起ころうとしている

私は、この序章の頃から起っている事とみているので、奮闘昌浩を追っていこう思います!

 

 

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